2012年9月27日木曜日

薬を落とした時にどうする

毎日薬を飲んでいると、いろいろある。

たまにやらかすのが、薬を落とす事だ。
どこかに忘れてくるという意味ではない。
足下に落としてしまうのだ。

ゼローダは薬が取り出しにくいので変に力が入る。
加えて保湿剤を毎日塗っている指先はすべりやすい。

だが、ゼローダは多めに処方などされていない。
ピドキサールも然り。

薬を落としたからと言って水で洗ってはいけない。

ティッシュか何かで拭いてから飲む。
これがコツらしい。

ガン患者の先輩たる母から教えてもらった。

特にマグラックスは水に濡れると崩れやすい。
と言ってもこちらは日数分を処方されているものの
毎日飲む事を義務づけられていないので余る。

いずれにせよ落としたからと言って慌てて水で洗い落とさずに
汚れを拭き取ってから飲む。
これがポイントだ。

それにしても錠剤で助かった。
粉薬だとエラい事になっていただろう。




2012年9月25日火曜日

7クール目 休薬期間

前回までは休薬期間に早く辿り着きたくて仕方なかった。
まあ、今回にしても日々の検温と血圧測定が不要になるので
期間に突入するに超した事はない。

足の裏のしびれは、まだ残っているが、外を歩いたり階段の上り下り
を除いては生活に支障がない。
元々、私に起きている副作用そのものが生活に支障をきたしてはいないが。

吐き気はあるが嘔吐はなし。
頭痛はあったが、38度以上の高熱ではなし。
コップを落とすほどの手のしびれはなし。
喉の違和感はあるが、食事をできないほどではなし。
食欲は全く落ちず、むしろ太る傾向に悩む。

いよいよ来週で最後のエルプラットである。

2012年9月20日木曜日

同じ人がいた

私のように30代男性の大腸ガンは、珍しい。

それが、このブログを更新する理由にもなっている。

本当にいないのか探してみた。

珍しいと言うだけで全くいないわけではない。
私が人類で初めての30代男性の大腸ガン患者と言うわけでもない。

実際にそんな事ならマスコミで騒がれ、きっと援助などもらえるであろう。

さて。

検索してみると、これがヒットした。

大腸雁之助の大腸がん闘病記
 SPA!の取材も受けた事あるようで有名らしい。
 ちなみに私と同じ年齢で宣告され手術している。
 抗がん剤の記載がないので、ステージⅢのA以下だろう。
 どのステージなのかと言う事も言及はされていない。


ガン患者のブログを拝見していると、更新がある時点で止まっている場合
緊張感が私には走る。
もしかしてこの人はもう・・・など考えてしまう。


勇気を出して読み進めて行くと、予想と違い社会復帰して更新する必要が
なくなっているケースが大い。
闘病記として完結しているのだ。


上記のブログに関しては、ブログとしては更新が止まっているが、リンク先の
掲示板では先週ご本人の書き込みがあったので安心している。
この際、なりすましかどうかはさておいて。


ガンになったら今後の人の為に記録を残したい。
アウトプットする事により本人にもスーッとするが、「今後の人の為」と言う
思いは誰でも強いようだ。
みんな不安で調べたくなるものだ。

2012年9月19日水曜日

こじつけてみた

抗がん剤は副作用が苦しい。

暇なのかと思われるかもしれないが、ふと考えてみた。

ドラゴンボールの超神水と言うのが、ある。



私と同世代ならこれだけで説明が済むが、作品中に出てくる
アイテムの一つである。


超神水(Wikipadiaより引用)
体の中に隠れ持っている潜在能力を引き出すことができる水。ただし、非常に強い毒性を持っており、強い生命力、精神力を持っていないと死んでしまう。作中ではヤジロベーが一滴ほど指先に付けて舐めたが、それだけで死にかけ吐き出してしまうほどである。悟空以外にも14人の人間が飲んだが、悟空以外で生き残った者はいない。またカリン様本人も挑戦したが、武術を極めたカリン様でさえ途中で吐き出してしまったらしい。悟空は一晩近く苦しみ抜いた末に効力を得ることができた。
原作ではカリン塔に保管されていたが、テレビアニメ版では氷の洞窟の奥深くにあり、洞窟を支配するヤミの試練を乗り越えた者だけが飲むことができる。

毒が抜けたら強くなれると言うものだ。



これって抗がん剤から思いついたのではないかと考えてみた。
抗がん剤は決して飲み終えても強くはならないが、毒性があると言う点に
共通点を感じる。

原作者に聞くのが1番早いのだろうが、私にとって遠い存在である上に昔の話だから
覚えておられない可能性がある。

抗がん剤治療の歴史を紐解くと終戦くらいまで遡る。
鳥山明さんの身内や友人関係にガン患者がおられたかはわからないが、私としては
こじつけて考えたくもなる。


暇なガン患者の戯れ言という事で。
つい自分の立場に寄せて物事を考えてしまう悪い癖が出ただけかもしれない。



2012年9月18日火曜日

左足が

7クール目も副作用が抜けつつある。

特徴的なのは、左膝と両足の裏がしびれる
何をしている時と言うわけではないが、寝ていても足の裏のしびれは
感じる。

左ひざは階段を下りたり、歩いている時に感じる。

左ひざは何年か前にランナー膝で痛めている。
治療にも通っていた。
基本的には走らずに安静にしていれば、症状は出ないはずだ。

一応、去年から減量したので膝への負担は減っているはずと思いながらも
よく考えれば筋力も落ちているし、さらに膝の周りに筋肉があるのかと
すら感じてしまう。


他にこういう方はいるのかなと思いつつ、ネットで検索してみた。
何と当ブログがヒットしてしまった。
嬉しいような嬉しくないような。


足裏のしびれは、正座してから立った感じで歩けないわけではない。
むしろ本当に正座してから立った方が歩けないくらいだ。
元剣道部なのだが、正座は得意ではない。


膝の方は怖い。
足が曲がらない感覚がある。
階段を降りる時が怖い。
実際には一度落ちているので注意してはいるが、体が言う事を聞かないと
注意しても再度起きてしまう。


次の外来でXelox療法としては最後なので、主治医Bに何点か質問をしておこうと
思う。
もっとも検査だの何だので会うのが最後というわけではない。


現在、上半身に関しては何もない。

治療中の身なので「ご心配なく、全身元気です!」と言えるわけでもないが。

2012年9月15日土曜日

足がしびれる

7クール目も1/3近くが経過しようとする頃。

確認できる症状としては、
・明け方に吐き気がする
・足がしびれる(つま先など)
・左の膝が曲がらない
・喉の違和感
・頭痛とダルさ

こんな感じだろうか。


ダルさなどは抜けてきた感じがする。

引きずるのは、喉の違和感と足の痛みだろうか。

辛いのは、朝の吐き気だ。
これは空腹状態だからだろうか。

私は18:00前に夕食を基本的にすませる。
朝起きるのは、4:00前後だ。

この間、かなり時間的に空いている。

特に調べたわけではないが、空腹状態の長さなどだろうか。

これは食事を済ませる事により、ほぼ解消される。
以前に甘い物が欲しくなると書いたが、それと関係があるかもしれない。


辛いのは足だろうか。
外出に左のつま先がしびれ、膝が曲がりにくい。

抗がん剤とは関係がないのかと思っているが、細胞を攻撃されている以上は
無関係ではないかもしれない。
次回の外来で主治医Bに聞いてみようと思う。

治療が終わって足が動かなくなりましたと言うのは辛い。

2012年9月12日水曜日

7クール目 開始

7クール目が始まった。

寝坊から始まった。
昼過ぎに外来なのだが、12:30くらいまで寝てしまった。

基本的に寝坊はしない性格なのだが、この日に限って寝坊をした。

ただ、病院は車で5分くらいなので到着。


いつもの採血から始める。
毎度の事だが、なかなか採血がしにくいらしく手の甲はやめてほしいと
言ってみたが、肘のあたりで血管が見つからずに最終的に手の甲で採血。

採血の時に「痛かったら言ってください」と言われる。
不思議だ。
刺す前は「チクッとしますよ」と言っておいて針を刺すわけだ。
痛くないわけがない。
どういう痛みで言えば良いのから返答に困るので「チクッとしますね」と
だけ言った。

後で点滴を打つ時に別の看護師から「指先がしびれるようなら言ってください」
と言われた。
そう、そう言う明確な事で言ってほしい。


次は、血圧の測定だ。
測定器の前におばちゃんが立っていたが、気にせずに計測しようとすると
「用紙がないようですよ」と言われた。
「PE」と表示が出ていたが、Paper Endの事だったのか。
計測できれば印字されずとも構わないのだが、おばちゃんが立って待っていたので
近くの職員に用紙切れの旨を伝える。

少し歩けば別の測定器があるのを知っていたが、おばちゃんがかわいそうだったので
職員に言った。
しかし、おばちゃんはその間に外に行ってしまった。
何故だろうか。


今回で7クール目のせいで慣れとは恐ろしいものだ。
採血と検温と血圧測定を済ませ、診察まで待ち時間に売店に行き、アイスを食べた。
どうせ待たされるし、喉の違和感が出るので、その前に甘い物を食べてしまおうと言う
事だ。
最後の晩餐と言うわけではないが。


そして診察。
ブログでの登場頻度が低くなってしまった主治医B。
相変わらずあまり喋らない。
最初は声が小さかったので、不思議だったが、後で思い当たる理由を書く。

検査事態は特に大きな異常は見られない。

次回が最後のエルプラット投与になり、その後に検査をする事になった。
来月の下旬と言っていた。

今月からイベントを少しずつ入れ始めているので調整しないといけないと
思う。


さて、治療の開始。

主治医Bが声が小さかった原因を考えてみた。
治療を始める前に看護師が私が外来受付で提出した資料が返却された。
日々の副作用の記録をつけたものだ。

数日間の副作用の記録が記入漏れしていた。
全然意識してなかったが、書き忘れていた。
いつもなら家を出る前に確認するのだが、今日は寝坊をした為に忘れていた。

もしかして主治医Bはこれで少し不機嫌だったのではないかと思う。
仮にこれが原因であれば、そう言ってくれたら良かったのに。


話題を戻す。


エルプラットの投入だ。
この日は厄日なのだろうか。

点滴も1発で入らず、3回も刺した。

採血を合わせると5回も刺されている。


ただ、回数刺しただけあって左の外側の肘近くに点滴を打たれたのが
良かったのか痺れがない。

いつもよりも格段に副作用が出ない。
血管の太さが関係ありそうだ。


だるくはなったが、痺れに比べたらと思う。
寝不足でも仕事疲れでもだるくはなるのだ。

喉の違和感もさほどない。


7クール目になり、看護師もツボを得たのか。


しかし、部屋が寒く、腹がくだってしまい、何度もトイレに行った。
頭痛もし、皮肉だが病院に行って風邪を引いてしまったかもしれない。
帰宅してからも鼻水が止まらなかった。


風邪に注意してくださいと看護師から以前言われ、細心の注意を払ってきた
つもりだったが。
思ったよりもすんなり終了。


特に何も言われていないので次回が最後だろう。


こうして7クール目は割と楽に始まった。

2012年9月6日木曜日

6クール目の休薬期間

6クール目も休薬期間に入った。

この1週間だけは自分が病人である事を忘れてしまう。
エルプラット投入も残すところ2回。

蕁麻疹やら痼り騒動などはあったものの、大したトラブルもなく
6クール目まで薬の量を減らさずに継続している。

特に節制はしてない。
体重は増えている。日々の運動などが軌道に乗る頃に外来で点滴と
なるので運動できるのは3週間のうち2週間あれば良い方。
1歩進んで2歩下がるとは、この事だ。

体重が減ると体力も落ち、体力がつけば体重も増える。
筋肉の量などを考えれば当然かもしれない。脂肪をうまく燃焼せねば
ならない。

厄介なものエルプラットの副作用がある時は、無性に腹が減る。
いや、腹が減ると言うよりも喉の違和感やら副作用を誤摩化したいだけ
なのかもしれない。
チョコがやたらと食べたくなる。いつまでも喉に味が残るようなものを
欲するようになる。

専ら甘いものと言えば、このような物をやたらと口にしている。

不二家 ホームパイ



不二家 カントリーマアム バニラ&ココア22枚



何気なく口にしてしまう。
1枚は小さいが、積みかねは大きい。


また、甘いものだけを食べると塩気も欲しくなる。
ガン患者と言うよりは専業主婦の領域にいるような気さえする。

カルビー ジャガビー うすしお味カップ 40g×12個




副作用の強い時に役立つのが、ポカリだ。
喉の違和感で辛いと水を飲まなくなる。水分が不足すると便が出にくい。
ポカリは喉越しも良く、水分補給もできる。
ただし、冷やさない事。できればスーパーで冷やしているコーナでなく、
冷やしてないコーナで買う事をお薦めする。

繰り返すが、喉を誤摩化せる上に水分も確保できる。

ポカリスエット



コーヒーに関しては、どうだろうか。
私はエルプラット投入してから3日間は飲まないようにしているが、4〜5日
経って飲んでみたが、問題なかった。
刺激物なので心配していたが、アイスでなくホット、しかもアメリカンだった。

元々、私は夏でも冷たい物は飲み食いしない。
暑い時に冷えた物を口にするのは気持ちいいが、死んだ祖母の教えもあり、胃腸炎など
経験してからは冷たい物は極力は口にしないようにしている。
もちろん、全くではなくアイスやかき氷などは食べる事はあるが、控えめにするように
している。

こちらなどを参考にされたし。
→ 夏は熱い飲み物それとも冷たい飲み物?
→ ウイルスや病気に負けない!免疫力を高める体温1度上げマニュアル


免疫力と言う観点でも体を冷やさない事は重要だ。
ただし、熱中症など極端な状態のは時は別と言うのは、言うまでもない。

体温を上げると健康になる




こういう傾向が、6クールを経過した私の経験から言える事だろうか。

2012年9月2日日曜日

両足の裏がしびれる

8月でいろいろと一区切りがつき。
治療の残り(であろう)2ヶ月をなるべく外を歩くようにしている。

昼の一番暑い時間を狙って散歩をするようにしている。
汗をかきたいからだ。
帽子をかぶり、長袖を来てペットボトルを片手に30分〜1時間ほど
歩いている。
念のために携帯もポケットに入れておく。途中で歩けなくなったら救急車を
呼べるようにする為だ。

昼間のうちの裏は暑さのせいか外を誰も歩いていない。
いざと言う時に助けを求められないかもしれない。

長袖は日焼け対策だ。
半袖だから涼しいわけなもなく。長袖だから極端に暑いわけでもない。
着ている感覚としては、実は半袖と感覚に違いがない。
暑過ぎてシャツの袖の長さは大差がないのだろう。


6クール目の顕著な症状として挙げられるのだろうが、両足の裏がしびれる。
裏だけだ。

恐らく、歩く時間が長くなるにつれ、足の裏に圧力がかかる時間も比例している
せいだと思う。
この事も事前に説明を受けている。

ギターを弾く際に指に圧力がかかるから薦められないのと同じ理屈だろう。

しびれを感じたら歩かないようにしている。
当然と言えば当然だが、療養の身ゆえに無理をしない。


もしかして9月からランニングできるかなと思っていたが、まだ先になりそうだ。





2012年9月1日土曜日

ギターを弾く

9月になった。

久々にギターを弾いてみた。
Xelox療法の説明を受ける際、実はギターは弾かないように
言われていた。
指に圧力をかけるのがよろしくない理由からだ。

でも、副作用が収まりつつある事から弾いてみた。
ただし、アコギに比べて弦が柔らかいエレキである。

ネックを握り、チューニングをし、そしてアンプに通すと
久々の感覚が蘇ってくる。

BOSS ギター/ベース用チューナー TU-12EX



こういう事を言うと変だと思われるだろうが、ギターを弾いてる時は
よだれが出そうになる。
それくらい自分にとっては入り込める世界だ。

別にプロを目指していたわけではない。
好きなだけだ。

とは言え、療養中の身。
予定通りならば、10月中に治療は終える。
今は、ほどほどにしておくべきだろう。


指は前ほど動かなくなっていたもののブランクを考えると、まあまあだ。
コードも覚えている、と言うよりも体が覚えていた。

Squier by Fender Affinity Telecaster (BTB)
 


6クール目だが、割と副作用が収まるのが早い気がする。


ガン患者がギター弾いたって良いではないか。

あの桑田佳祐 だってガン患者だ。
そう思うと勇気が出てくる。