2013年7月16日火曜日

再入院 退院

間があいてしまったが、退院だ。

緊急入院であったが、2〜3日で症状が落ちついたら
抗生剤を長めに打とうという事になり、2週間以上に
渡る入院となった。

恐らく人生で最長の入院なのではないだろうか。


今回の退院に関しては、早い段階で主治医Sと話して
時期をある程度明確にしてたので精神的には楽だった。


退院してやることがある人間には退院がいつになるかは
大事な問題だ。



病院が変わっても退院が近いと扱いが軽くなるもんだと
いうことがわかった。
私よりも重篤な患者をケアするべきだし、私自身も1日
3回の点滴以外は何もない。

軽いというのは看護師の言動が雑と言うことではなく、
血圧の計測やシャワーの際に貼ったテープを自分で剥がすなど
端折ることが多くなる。

人によるかもしれないが、私としてもあまり干渉されない方が
気が楽だ。


ここが大事なのだが、荷物を片付けていると主治医Sが来た。
ちょうどアトピーの塗り薬を塗った話をしていたら今回の
感染はアトピーも影響しているらしかった。

アトピーになると普通の人に比べて体外からの皮膚のバリヤーが
弱い為に感染しやすいとのことだった。


納得だが、2週間以上も入院してたので、もっと早い段階で
言ってもらっても良かったような気がするが。



抗がん剤やるまでは退院は目出たいと思っていた。

抗がん剤をやるようになってからは、退院と言えども気が重い。
退院は終わりではないからだ。

抗がん剤を始めると退院は始まりだ。

日常生活に抗がん剤の影響がどう食い込んで来て対処するかが
ポイントになる。

前にも書いたかもしれないが、私を待つ職場も学校もない。

退院したら社会復帰ではないのだ。


まして一度内定を取り消している。
仕事探しは、振り出しだ。



気が重い。


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2013年7月14日日曜日

感染症なのに

主治医Sから退院の話が出るようになってきた。

抗生剤は長期間に渡り続けると抗体ができてしまうので
2週間目処に一度終わりにする事になった。


ここで思った事がある。
2週間入院しているが、点滴針の交換が一度しかない。

その1回は私から看護師に伝えて交換したものだ。

前回の入院の時は同じ症状で3日に1回は針を交換していた。


今回は、ない。


しかも感染症だ。
シャワーも浴びているし、衛生上どうなのか。


そう言えばという話なら入院患者がつけるネームバンド。
患者を間違えない為や会計時のエビデンスなどに使う。
あとは外来や見舞客と見間違えない為にでもある。


これも私から言わなければ、付ける事がなかった。


2ヶ月で3回も入院しているし、70〜80代が多い中で
30代の私は看護師から見れば覚えやすいのだろう。


患者からすれば、ネームバンドは大した問題ではない。


感染症で入院しているのに針の交換を確認しない方が問題だろう。


とりあえず今日これから交換する事になったが、私の兄も点滴針からの
感染で亡くなっているので母には言えない。


みなさんも点滴針の交換は、ご自分で確認された方が良い。


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2013年7月12日金曜日

医師に気に入られるか否か

母は主治医Sが機嫌を損ねないか常に心配している。

それを私にも求めている。


入院している私にご機嫌取りなんて可能だろうか。
言ってみれば四六時中、監視下にあるようなものだ。
回診以外は、いつ来るかわからない。
それも毎日顔を突き合わせる。


今月に関して言えば、母よりも一緒にいる時間が多い。


そんな環境で100点の自分を常に見せられるかと言えば、
私はノーだと思う。
そもそも採点する主治医Sだって人間だ。

忙しい時もあれば、余裕のある時もある。
手術が立て込んでいる時もあれば、当直で急患で呼ばれる時も
ある。
疲れがたまり、機嫌が悪い時がある。


主治医Sがどんなに名医だとしても人格者だとしても気分に
ムラがないのはおかしいと思う。


そんな中で気に入られるとか機嫌を損ねないとか無理だと思う。

では、どうすればいいか。
普通にしていれば、いいと思う。
聞かれた事は正直に答え、疑問に思う事は質問する。
それで良いのではないだろうか。

それは、患者と医師の関係だけでなく、普通の人間関係でも
同じではないだろうか。


普通にしていても悪口を言う奴は言う。気に入らない事もある。


ちょっとした一挙手一投足で不安を感じてはいけない。


人格者であり、名医であれば、患者を平等に扱うのではないだろうか。
私の入院している病院は町医者ではないのだ。


患者は、ワガママだ。
入院患者は高齢者が多い。
特に看護師にはワガママを言う老人が多い。

隣で聞いていて「それくらい我慢しろよ」なんて思うが、それでも
医師と看護師は怒らない。
もちろん内心は「このジジイ面倒くさいな」くらいは思っているだろう。
それくらい思うのは自由だ。


きちんと病状と伝えられ、入院のルールを守れば、良いのではないだろうか。
機嫌を損ねないように変に振る舞う方が逆効果ではないだろうか。



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2013年7月11日木曜日

再入院 脱毛の状況

もう何日目か数える事もしなくなった。

とりあえず2週間は退院できなくなった。
ポート埋め込んだところの炎症が起きているので時間が許す限りは
抗生剤を使いたいそうだ。

こちらとしてもその方が有り難い。


今月は抗がん剤が中止になるので、薬が少しは抜けていくと思うが、
脱毛は気になるところだ。

これは一昨日くらいの枕だろうか。
シャワーは毎日浴びている。
アトピーという事もあるが、頭皮を清潔にしておきたい。



朝、撮影したものだ。
もの凄い抜けているわけではないが、やはり前よりは抜けやすくなっている。

少し掴んで4本くらい一度に抜けると驚いてしまう。
今度、自分の写真撮影をしてみようと思う。

薬にせよ加齢にせよ、あったものがなくなるというのは不安を覚える。



どうって事ないと思っていたが、これから仕事探しを再開しなければならない身で
あまり見た目で変にインパクトを与えたくない。


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2013年7月10日水曜日

再入院 4〜5日目  内定を取り消す

どこが悪くて点滴につながれているのか。

そう思うくらいに回復した。

栄養剤みたいな点滴を基本つながれていて8時間おきに
抗生剤を打たれてる感じで1日が終わる。


この抗生剤の点滴が、なかなか辛い。
点滴自体は30分〜1時間で終わるので楽と言えば楽なのだが、
機械的に8時間おきの為、就寝中も容赦なく点滴をしに看護師が来る。
しかも短時間で終わる為に夜中に2回来る事になり、その度に目を覚ます。


消灯時間は、21:00。
こんな時間に眠れるかなんて思っていたが、意外と眠れる。
シャワーを浴びているせいか体内時計がリセットでもされるのだろうか。


これだけならば、どんなに楽な生活だろう。
山を越えたので退院の話を待つだけだ。



内定をもらった企業へ連絡をしなければならない。
内定を受諾し、入社日を決めてしまったが、主治医Sは「うーん」と言った
表情だった。
いつ私が高熱を出すかわからない、治療が安定してない状態には変わりなかった。
ポートを取り出す事になりかねない。


入社して即入院なんてありえない、とは言えない。


悩んだ。


先方は、私が入社する事で準備を進めている。
座席やPCの手配、各種保険の手続きなど。

早く連絡をいれなければ、いけない。


恐らく内定は消える方向になるだろう。

入社日まで決めて断るのは非礼なのではないかと思った。
それに私としては就労の意思は大いにある。

一度、入社日の相談して折り合いがつかなければ、断念しよう。
それなりの誠意と熱意が伝わればと思う。


メールを入れ、電話で話す事になった。


大体は、予想通りだ。


形式的に内定は取り消し。
治療が安定した頃に再び連絡を入れる話になった。
しかし、その際に入社して担当する業務があるかどうかは保障しかねる
との事。

体のいい内定取り消しだ。
仕方ない。
向こうも慈善事業ではなく、ビジネスで日々動いている。
手負いの私をニコニコ受け入れるなんて方が怪しい。


電話では謝り倒した。
ガンである私も被害者のはずなのだがと思ってしまう。

病気さえなければ、こんな事にならないのに。

普通に面接に落ちるよりもモチベーションが落ちる。
一度掴んだ物を手放すのは大変だ。


治療をしながら社会復帰かと思いながら考え事をいろいろしていた。

溜め息すら出やしない。
手負いの俺は何処に流れていくのか。


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2013年7月9日火曜日

そもそも何で入院しているのか

これを書かねばならない。

副作用の一言で済んでしまうが、状況を知っておきたい。


主治医Sに聞いてみた。


ポートを埋め込んだ事による感染症なのだが、ブドウ球菌というのが
増殖してしまい、この為に今回の症状が引き起こされたようだ。


高熱と吐き気。


ブドウ球菌の数を抑える為に抗生剤をひたすら点滴で打っているという
事だ。


頻繁にある事とは言い難いが、今回のケースは想定の範囲内という事だ。


お決まりの抗がん剤による免疫力の低下で招いてしまったようだ。



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2013年7月8日月曜日

再入院 3日目

頭が軽くなり、熱も下がってきた。
吐き気はあるものの、吐きそうで吐かない程度になってきた。

やはり2〜3日が苦しい事になるのか。

気がつくと、いつもの外科の病棟ではなかった。
景色が全く違う。
どうやら外科のベッドに空きがなく、他の病棟に一時的に入ったらしい。
よく考えれば、トイレも食堂も違う。
同じ病院なのに、ここまで違うものか。
つい看護師に「ここは何処ですか」と聞いてしまった。


回復モードに入りつつ、病気とは別の問題を抱える事になる。


先週、面接を受けた会社から内定の通知がメールで来ていた。
意識がもうろうとしていたので返信をせずにいた。
変な事を書いてしまってはいけないと思ったからだ。


諸々の労働条件が書いてあった。
非正規雇用ではあるものの、体調が万全は言えないどころか
治療中の私を採用してくれ、社会保険も完備してくれている
ので受ける事にした。


正直、不安もあった。

すぐ入院してしまう状況で働けるだろうか、と。
面接の際、ガンである事を告げ、治療中につき定期的な外来や
検査が入る事も伝えた。


これがあるので非正規雇用は、私にとって融通の利く働き方で
メリットがあった。
継続されるかは、成り行きと受け取るしかない。


メール見た時は、退院して仕事で丁度いいかなくらいしか考えずに
内定を受諾する返信をしてしまった。
一つ気になったのは、内定通知のメールが別の人の名前で来た事だ。
これは個人情報の管理を考えたらずさんと言わざるを得ない。
不安だったが、正規雇用ではないので良しとしていた。


ひとまず主治医Sに相談してみる事にしよう。
だが、相談して話できるほどに回復してない。

熱が下がったとは言え、平熱ではない。
39〜40度を行ったり来たりしてたのが解消されたというだけで
頭痛は続いている。
正常な判断ができるとは思えない。


別の意味で頭が痛くなってきた。



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2013年7月7日日曜日

再入院 2日目

朝になり、検温をする。
39度。

全く何も良くなってはいない。

フラフラだ。
トイレに行く時に溲瓶をベッドに付けてくれるらしいが、
その尿を指定された場所に入れて計量をするので意味がない。

食事が出るが、当然ながら何も食べられない。
パインがデザートの時だけは食べられるので食べるようにしている。


トイレにお小水で行ったら手を洗っている時に嘔吐した。

頭痛と吐き気が今回も2点セットのようだ。
寝ていても頭痛が収まったかと思えば、吐き気が強くなる。
吐き気が収まったかと思えば、頭痛が強くなる。


昼食も食べられず、午後になり祖父が見舞いに来た。
90代の祖父に見舞いに来てもらうのは本当に申し訳ない気持ちで
いっぱいになる。
転院して自転車で来れないような場所なのだが、一人で来たそうだ。

祖父が帰った後に叔父が来た。
さきほど祖父が来た事を伝えると驚いていた。
それほどの90代が一人で移動する距離と場所ではないのだ。


見舞いに来てもらうのは、ありがたいが、話す事がままならない。
話していると嘔吐しそうになるからだ。


そんな事も言えずに叔父が帰るのを待つ。


見舞いのタイミングは大事だ。
入院の一報を聞いたら「すぐに」と思ってしまうが、緊急入院の場合は
まず最初は辛い状況だ。
検査入院や手術の為の入院なら話は別かもしれないが。


前回の入院の感じからしても3日くらいは落ち着かないだろう。


夜になる。
デザートのパインだけ食べて後は残した。
配膳車に自分で返しに行く事もできない。



昨日よりは意識が戻っているが、フラフラながら隣の老人が態度が
悪い。
看護師を呼びつけてはナースステーションの緊張感がない、自分は医者の家の出だから
わかると言って説教をしている。
自分は入院する際は窓際がいい、病院食は塩気がないから自炊すると言って入院している
そうだ。
看護師の立場上「うるせえ、このジジイ、他の病院へ行けよ」なんて言えるわけもなく
頷くしかないようだ。
次の日には婦長にも同じような事を言っていた。


ちなみに病院食が塩気がないとは思わない。
年齢が違うからメニューが異なるのかもしれないが、薄味好きの私だからもしれないが、
味が濃いなと思う事すらある。

病院食はマズい、味が薄いなんてのは偏見なのではないかと思う。
少なくとも最近では、メニューを渡されて選択する事もできるし、レシピ本まで出ている
くらいだ。




年齢や病状で異なるのかもしれないが、一概に病院食をマズいと決めつけるのは違う。

隣の老人はと言えば、就寝時間前にインスタントのうどんや(恐らく)せんべい類を
食べていた。

一言で言えば、頑固ジジイ。
看護師と家族は大変そうだった。
別のベッドの点滴が終わってわざわざ「終わったよ」と口を挟むくらいだから
家族でもない私は仕事でも相手にしたくない。できない。


病院にいて看護師に執拗に絡む老人を見ていると、寂しいんだろうなとも感じてしまう。


メールCHKはiPhoneでしている。
何と先週受けた会社から内定の知らせが来た。

この状況でどうしたものか。


考える体力もなく、夜が明けていく。



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2013年7月6日土曜日

またまた緊急入院

6〜7月で3回も入院する事になった。

しかも前回と同じ緊急入院

昼間、違う病院(転院前の病院)の皮膚科に行き、昼前に
帰宅してヤバいかなと思った。


実は、朝からポート周辺が痛い。
腕も上がらない。


それでも夕方までは通常通りに過ごす。

日が暮れてヤバいと強く感じるようになってきた。
奇しくも前回入院する前と同じ晩ご飯を食べてばかりだ。

夕方前に頭痛薬を飲んだが、吐き気などが増してきた。

ただ薬を飲んだから大丈夫なはずと言い聞かせていたら
薬がきれたのか、頭痛が強くなってきた。

検温したら39度。
迷わず病院に電話。
急患に行く。


入院した後によく言われるが、この体調でよく車を運転したものだ。
母に持ち帰ってもらう事になる。


急患で担当医(主治医Sと同じチーム)がいた。
開口一番「入院です」との事。


前回と同じならば、帰る事ができると思っていたのが甘かった。
むしろ前回と同じならば入院して念入りに経過観察をするのが普通か。

レントゲン撮影して診察室に戻ったところで記憶が飛ぶ。
いつの間にか病室に運ばれていて「ベッド移れますか?」の一言で意識を
取り戻す。

何とかベッドに移った。
あとは何が何だかわからない。
病院で検温したら 40度に達している。
こんな温度はインフルエンザでも出した事がない。


採血をされるが、調子がいい時と悪い時とでは針の痛みが全く違う。
いつもはチクっとするほどだが、こういう時はナイフで刺されたのではないかと
いう感じだ。


今病院にいる事以外は何もわからずに夜が明けていく。

携帯も財布も(恐らく)母が持っている(はず)だ。

そんな意識レベルだ。


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