2013年5月23日木曜日

転院の準備

掲題の通り。

転院の準備を進めている。


家から少し遠くなるが、今後の事を考えて移る事を検討した結果だ。

何かあった時に家族がすぐに駆けつけられないといった事態が多かったので
リンパ節転移を機会に決めた。
近いから来れるわけではない。
病院とて時間で動いている。
医師だって時間を無視して動いているわけではない。

諸々を考慮すると移るのが今後における良策であると判断した。

母は、主治医Bの反応を気にしていた。

多少の嫌味は覚悟していたらしい。

私はそうは考えていなかった。
どこで治療を受けるかは患者の権利であったし、主治医Bは良くも悪くも
淡々としているから「そうですか。わかりました。」と言うのではないかと
思っていた。

もちろん、内心では何%か面白くない気持ちはあるかもしれないが。
そこは仕事と割り切ってくれると考えていた。

そこを割り切るのもプロの仕事のはずだ。

案の定、「わかりました」となった。


初めて知ったが、転院の際は今までの病院への義理立てを患者としては
考えてしまうが、実は受け入れ先の病院の対応を先に手配するのが先決だ。

病院の都合によっては受け入れられない。
そこへ急に紹介状を持参されても困る。

なるほどと思った。


事実、主治医Bも受け入れを断っていたりするらしい。
自分が手術した患者に関しては責任を持って診るという主治医Bの発言は
微妙だったが、確かに先方から断れるケースもある。


主治医Bは準備はしておくので先方に確認してほしいとの事。
こういう時は、彼の淡々とした性格で助かる。
医師同士での評判は知らないが、仕事は早い人だと思う。


受け入れ希望の病院へ行く。


受け入れには、医療提携室を通してくれとの事だった。
患者の代行で病院同士がやり取りするらしいが、元の病院ではそのような
事をした事がないと言うので、私が動く事になった。
それは構わない。

先方の医師(以下、主治医S)と面談をして受け入れ可能という事だった。


一晩もう一度よく考えて転院を決意した。


次の日に元の病院へ連絡入れた時は、資料の準備は整っていた。

取りに行く。
ちなみに750円。


準備は整い、主治医Sの元へと言いたいところだが、彼は週に1回の外来しか
行っておらず直近の日付が予約できなかった。
これは計算外。
仕方がないので当日受診で行く。


面談の際、1〜2週間経ったからと言って私の病状が変わるものではないという
事を聞いている。


もう転院する気はないが、これから転院をお考えの方には主治医に話をする前には
受け入れ先の病院とある程度話を付ける事をお勧めする。
当然と言えば当然だが、案外忘れがちになると思う。
転院なんて頻繁にするものではないし。


私の母は昔、他の病気で転院する際に嫌味を言われたそうで、その体験から今回の
嫌味や良くない反応を気にしていた。
たまたま主治医Bがそういう性格だったのかもしれないが、プロの医師であれば
大丈夫だと思う。

確かに他の病院の評判をネットで見ると「何でウチ来たの?」なんて罵倒されて
元の病院へ戻された話もあるが、そんな病院は行かなくて良かったと考えれば
いい。


主治医Bから手術前後に大腸ガンのガイドラインがあるので見ておいてほしいと
言われた。
病院の売店でも購入できると思う。


正直、医師によって治療方法はそんなに異ならないと思う。
手術、抗がん剤、放射線の3つが西洋医学の治療方法だ。


玉川温泉やごぼう茶などの民間療法は、医師の口から善し悪しを言えない。
臨床結果からデータが得られない以上は是非を問えない。


大抵の病院ならば、治療法は大きく異ならない。
この病院に入れば、絶対に助かるという事はない。
しかし、この病院なら絶対に死ぬという事もない。


自分の生活環境との利便性や医師の説明に納得できるか、など患者と家族の
「その他」の要因が大きいように感じる。
強いて言えば、医師と病院がどれだけ手術数をこなしているかだろうか。



ガンが第2ゲームに進んだ以上、こちらも第2ゲームの体制を整えなくては
いけない。


主治医Bが不満だったわけではない事だけは付記しておく。
1年以上も診てもらっている医師の元を離れるのは、本音としては不安だ。
経過を知っているわけだし説明がいらない。


主治医Bはとっつきにくい人という印象かもしれないが、入院している時は
総回診の前に個別に様子を見に来てくれたりと外来の時とは違う顔がある。


リンパ節転移という結果は、主治医Bのせいではないと思う。
私の母は、腹腔鏡手術ではなく、開腹手術にしておけば良かったと言っている。
しかし大腸ガンの半分は転移をすると聞くし、ステージ3Bである私は確率が高い
グループにいるのは当然なのかもしれない。


しかもPET-CTの結果でしかないわけで後日手術したら違っていた可能性も
なくはない。


他のガンならば転移をしている時点で完治はないらしいが、大腸ガンは希望がある
そうだ。

強がりではないが、私は完治をあまり期待してない。

70〜80代までガンが暴れずに生きていられたらいいと思っている。
ガン細胞とて自分の細胞。
体外からウィルスが入ったわけではない。

言う事を良く聞く子もいれば聞き分けのない子もいる。
でも、どちらも自分の子だ。


いかに治すかよりもいかに死なないかの方が大事だと思う。
ガンは治りましたが死にましたでは困るのだ。


ランキングに参加してます
クリックお願い致します
にほんブログ村 病気ブログ 大腸がんへ
にほんブログ村