三十路男の大腸がん: 腫瘍マーカーが上がる

今日は移転したばかりの病院に行った。

自宅からは便利になったのかな。バスで行けるし、縁起でもないが急患の時は高速を使って行く事ができる。

以前のようにポンプをぶら下げて帰る事もなく、帰りが気持ち悪いと言う事はない。

新しい病院だ。
奇麗になってはいたが、お決まりの事務がバタバタしてた。

稼働２週間程度だろうか。
まあ、想像通りだ。

最近は祖父の話題ばかりだが、自分の事で久々に診察を受けた。

まず血液検査。
どんなに建物が新しくなったところで人間は変わらないものだ。

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何とか技師と名前の付くのがロクなのがいない。
下手な若作りしている何とか技師が気持ち悪いのは相変わらずだった。

そもそも生と死を受け入れましょうと言う病院にいながら若作りして老いに抗っているのは最も矛盾しているのではないだろうか。

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茶髪で汚いシワシワの白衣を来て下のTシャツが透けているのは社会人としてどうかと。

血液検査を終えて診察室を探す。
以前ほど外科だの泌尿器科だの独立している感じはなかった。

名前では呼ばれず受付番号で呼ばれるので音楽を聞いていても安心だなと思った。
完全予約制になったせいか、診察室前に待っている人たちが少ない。

今日見た感じだと３〜４組だろうか。
私の場合、血液検査の結果を待つので、どうしても１時間は待つ事になる。

順番が来た。
主治医Sに「いやー新しくなりましたね」と言おうとしたが、やめた。

もう小正月も終わっている。
きっと毎日毎日「新しくなりましたね」なんて会話はしているに違いない。

２週間も同じ話をしていてウンザリしているかもしれない。
敢えてスルーして「今年もよろしくお願いします」も言わずに受診した。

本来的な社会人の挨拶なら「今年お会いするの初めてですね」と言うのが礼儀かもしれない。
年寄り相手に毎日同じ話をされていてはウンザリしているに違いない。

血液検査の結果だ。
cea78。

この腫瘍マーカーは、５以内が正常値とされている。

こちらを見て頂きたい。
URL http://www.crc-group.co.jp/crc/q_and_a/03.html

腫瘍マーカーだけで一喜一憂しないのは主治医Sとの合い言葉にいつの間にかなっている。
とは言え、ガン無視する事もできない。そんな指標なら必要ないからだ。

１０月くらいから急に上がっている。
ポートを取り出すだの出さないだのと言う時だ。

今月PET-CTがあるが、その結果を見てロンサーフから別の薬に切り替えるかもしれないと言う話が出た。

と言う事は、標準治療の最後の抗がん剤・スチバーガだろうか。
手が荒れると聞いてるから避けて通りたいものだ。

とりあえずPET-CTを受けない事には何も起きない。

祖父の診断のように軽い方に流れてくれないだろうか。

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