2017年1月19日木曜日

ガンになって得たもの

ガンになって今年で5年目。
失ったものは実に多い。

じゃ得たものは何もないか。
実は、そうでもない。

考え方によって非ガン患者が得られないものが得た気がする。
・・・悟りではないので。


何と言っても「時間」だ。
もちろん全てのガン患者が得られたわけではない。

私は運良くこの5年、仕事をしないでメシが食えて雨露をしのげている。
風邪引いてないし、ケガもしてない。

以前、働くガン患者の集まりに行った時に話をした時、出席者全員「仕事で忙殺されていた時間が戻って来た」と言った。

私も会社員時代は寝に帰宅するどころか、着替えを取りに帰宅するような生活をしていた。
終電で帰れたらマシで始発で帰ったりしてた。

今のブラック企業どうたらこうたらなんて話はピンと来なくなって来てるし、正直に言えば、甘いとも感じたりする。

そう言う生活から解放されたのだ。
単純に言えば、締め切りに縛られない生活を5年も過ごしている。

会社員、いや仕事をしている全ての人からすれば奇跡のようなものだろう。

治療期間は何もかもが止まる。
止めないと治療ができないからだ。

時間を得ると何が変わるか。
待つ事に関して寛容になる。

私はせっかちな人間だったし、人を待つのが嫌いな人間だった。
近年は携帯やスマホの登場で待ち合わせでも暇がつぶせるし年齢のせいでユルくなった。

それにしても人間は時間をコントロールできると、待つ事ができるようになる。
時間が制限されているから待つ事にストレスを感じるのだろう。

この場合の「時間」は、人生の余命の事ではない。
今日や午前中など短いスパンの話だ。

普通に1時間診察待ちなんて言ったらイライラするだろう。
本を読んだり、今の建物はテレビがなくなったが、テレビを見たり。

暇を楽しめる。
これは高齢者にも無理だろう。

意外と高齢者は待つ事ができない。
1日の時間で言えば、ふんだんにあるはずなのに、だ。

待つ心身がないのだろう。

人生のトータルの時間で言えば、私は健康な一人も明らかに少ない。
が、1日24時間の制御と言う意味で言えば、私の方が自由なのだ。

とてつもない事だ。
待つ事が苦痛でないと余裕ができる。

必ずしもガンになって失うものばかりではない。


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