要するに体が動かない。
痔ろうである事もあり、おむつをしてる。
便意はないが、尿意をもようしてギリギリまで我慢している。
くどいが、左は動かず、右には点滴。
カーテンを開けて部屋を出るには、点滴のスタンドがカーテンに引っかからないようにし
ないといけない
点滴をしない人にはわからないが、点滴は早く落とす為に高く設置される。
歩きにくいのだ。
当然、漏らす。
母におむつの追加を頼んでいたが、どこにあるか見つからない。
窓際に置いてるなんて言わずに帰った上に「じゃあ、カーテン締めましょうか」なんて看護師がカーテンを閉めていた。
全てが偶然の重なりだが、悪い方向を向いてしまった。
トイレから戻って来てオムツを脱いで探している間に顔見知りの女性看護士が来た。
「あ、大丈夫ですから開けないでください。着替えています。」
深夜にバタバタしてしまったから看護師としては放っておけない。
見られてしまった。
情けない。
まだ40前の私には若い女性にオムツを履き替える現場を見られるなんてプライドが許さない。
窓にオムツの追加があるのを確認し、着替えた。
屈辱だ。
そもそも私が照射で不在の間に片付け係の人がベッドの周りを片付けていた。
セキュリティ考えたらあり得ない。
シーツの交換とは違う。
ボックスティッシュが1箱なくなり、母に追加をお願いしたら何と10箱も買って来てベッドに置いて行っている。
1箱なくなったら1箱、せいぜい2箱の補充が普通だろう。
アパート借りたいと行ったらタワマンでも買ってくれるのか?
極端な事はするな。ちょうど良くやってくれと。
メールに怒りを込めて母に送った。
かえってモノがどこにあるかわからず混乱を極めた。
次の日になっても尿意をもようしてから尿が間に合わない。
次の日は男性看護士にオムツを脱がしてもらう始末。
女性看護師よりはマシだが、明らかに年下にやってもらうのは辛い。
気のせいかもしれないが、男性看護士は俺の事をバカにしてるのではないか。マウント・ポジションを取ったのではないか、そういうふうに感じるようになって来た。
土日が開けても照射には行けなかった。