ガンになって言われるのが嫌になった言葉だ。
お若いのに
患う前はどちらかと言えば、早熟のイメージがあった。
お若いのにご結婚されて
お若いのに会社を設立されて
お若いのにしっかりされて
今の私の使われ方は、ガンになって気の毒という言い方だ。
ガンになって失った物はある。
仕事、人間関係、趣味など。
今までの生活が壊れた。
しかし、逆に手に入れたものもある。
それは会社員生活からの解放だ。
通勤ラッシュも帰宅ラッシュもない。
進捗報告も打ち合わせも朝礼もない。
あの煩わしさから解放された。
もちろん仕事しなくても身を寄せられる環境があればこそだが。
この会社員のストレスから解放された事は、仕事して患った人は口を揃えて言う。
手術のために会社を休んだとか辞めたとか。
病状もシチュエーションも人それぞれだが、解放感だけは共通しているようだ。
正直、今の生活の方がやりたい事をできている。
皮肉ではあるが、事実でもある。
会社員として割いていた時間を自分だけの為に充てている。
やろうと思った事をやれる。
もちろん全部ではないが、会社員生活をしていたらできなかった事をやれている気がする。
抗がん剤は苦しい。
考え方を変えてみれば、週に何度かある胃が痛くなるような会議や打ち合わせ、顧客先の訪問などと天秤にかけてみれば、実は大差がないようにも思えてきた。
加えて日々リストラに怯え、ギスギスした職場で胃をキリキリさせて1日を送るよりかは2週間に一度2〜3日苦しい思いをすると言うのは会社員生活よりも楽なのかもしれない。
このご時世、命の危険は病人もそうでない人も同じなのではないだろうか。
すぐに病死する心配がなくても交通事故にあうかもしれないし、地震などの天災にあうかもしれない。
テロに遭遇する可能性だって対岸の火事ではなくなってきている。
だから何が言いたいのか?
自分で幸福の価値基準を持っていないといけないのだなと思った。
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