2013年2月4日月曜日

市川団十郎と大塚さん

今朝起きたら訃報。

市川団十郎、死す



















驚いた。
正直、休演が続いていたので長くないのかなと思った事もあったが
大丈夫なんだろうなと思っていた。


同じ白血病を患っていた大塚さんがめざましテレビに出ているのを見て
年齢も近いし、どう感じているのだろうかと思ってしまった。

<大塚範一キャスター>「めざまし」で1年3カ月ぶりテレビ生出演 「元気になりました」復活アピール


自分と同じ病気の人が亡くなると気になって仕方がない。

大塚さんも奇しくも自分が番組に出演する時にこのニュースが入ってきたので
驚きと恐怖が混じっていたのではないかと思う。


市川団十郎はストレスが大きかったのではないだろうか。


海老蔵の事件もあるだろうが、伝統芸能の橋渡しをする立場。
勧進帳の舞台に市川団十郎がいないのは詐欺にも等しいのではないだろうか。

野球で言えば、ON。
落語で言えば、三遊亭圓朝や最近で言えば立川談志。

市川団十郎に対抗できる名前と言えば、坂田藤十郎くらいしか思いつかない。


将来の団十郎たる市川海老蔵の喪失感は大変だろう。
父を亡くしただけでも大変だが、「市川団十郎」の経験を持つ唯一の理解者を
同時に亡くした事になるのだから。


団十郎も少し休んでいれば、よかったのではないかと思う。
日本の宝なのだから誰も文句を言わないと思う。


一方で大塚さんはたっぷり休んできた感じがする。
団十郎みたいに長く患っていたわけではないので何とも言えないが、それでも
4月からレギュラー復帰である。

この辺、すぐに社会復帰できるのは有名人の役得と言うか特権と言うか。


復帰までの時間が大事なのではないかと思ってしまう。
私も気持ちが焦っていたが、充分に療養してから復帰すれば良いのではないか。

勿論、歌舞伎宗家と元局アナでは立場が違いすぎるし、何よりも病状が完全一致
しているわけでもない。


だが、復帰までの時間だけで単純に考えると、必ずしも急ぐ事はないのかなと
思わされた気がする。


このまま70〜80代まで現役でいたら間違いなく人間国宝になっただろうなと
思うだけに残念。
舞台を降りても会見などで話す姿やちょっとした佇まいに気品を感じてオーラが
出ていたなと思う。




歌舞伎座の改装は鬼門なのだろうか。
舞台に立つべき役者が相次いでこの世を去っている。


そもそも市川団十郎という名跡。
初代は刺殺され、八代目は自殺と何かと因縁のある名前なのだろうか。


名前の因縁があろうと、平成の今の世で66歳で亡くなるのは早過ぎる。

合掌



にほんブログ村 病気ブログ 大腸がんへ



にほんブログ村