本来ならば自由の利かない空間で窮屈だ。
だが、今のところ点滴につながれるのは30分程度。
食事制限なし。
手術して動けないわけではない。
裏を返せば3食、シャワー付きの生活を満喫しているように他の
看護師や患者からは見えるかもしれない。
それは抗がん剤を投与するまでの話。
投与したら動きが圧倒的に落ちる。
病室を変えてもらった。
理由は2つ。
シーツ交換の際、患者は部屋を出てくれというので出ていた。
戻ってみたらスペースを狭くされていた。
元のスペースに戻したのが病院側の主張だが、私は知らないし、
何より不在の間にされた事に腹が立つ。
6畳の部屋に住んでいてハウスクリーニングするから一時的に
外出して戻ったら4畳半になっていた。
どう思われるか。
あと一つは、今日入院してきた患者が背が高いせいかカーテンから
私のベッドを覗いてくる。
PCのカタカタ音が気になるのかもしれないが、覗くのは御法度ではないか。
カーテンの隙間から偶然見えたのとはわけが違う。
ましてどこも満室というわけではないので我慢する筋合いもない。
明日退院なら我慢はするが、明確な退院日が決まっていない現段階では
変更の申出は筋が通ってないわけではないと思う。
その空間で過ごすのは医師でもなく、看護師でもなく、見舞客でもなく、
患者だ。
この抗生剤漬けの生活も明日で終わり。
今度の投与は、どうなる事やら。
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