2013年6月8日土曜日

入院2日目

入院中はよく眠れない。

吐き気と頭痛とでそれなりに眠れると思っていたが、隣のベッドが騒がしくなり、
睡眠を妨害された。
もちろん、隣とて妨害するつもりでナースコールしたわけじゃないだろうから責める
事などできないが。


とにかく吐き気。

頭痛は、元々頭痛持ちなので我慢ができるが、吐き気は我慢ができない。
入院した当初は余裕をかましていたが、薬が入ってくるにつれて吐き気が増す。
ポンプもうっとおしい。
ポートを埋める為に切開した傷口も痛い。

とてもじゃないが、持ち込んだ本を読もうなんていう気分にはならかった。
なれなかった。

2日目の食事は、朝晩が食べられない状態だった。

特に酢の物が寄せ付けない。

ただ、食事制限がないのが幸いして売店にチョコレートを買いに行く。
口をごまかすためだ。


下痢は、ない。
むしろ便秘と言える。

出る気配が、まるでない。


そう言えば、前回のゼローダの入院の時も便秘に苦しんだ

前の病院から処方されたマグラックス(便を柔らかくする薬)があるから
一年前のであるが、使うべきか悩む。


夕方、看護師が来る。
急遽退院が決まってんですってね。
いや、聞いてない。

何度か入院した経験から言わせてもらえば、この手の情報は大抵が誤報だ。
でも、早く退院したい気持ちから信じてしまいたくなる。
そもそも主治医から言われずに看護師が又聞きのような形式で聞くのは
信頼性に欠ける。


ともかく今後の外来での治療の受け方について説明を受けてくださいと言われ、
移動する。
前の病院と比べると、ちゃちいかなという印象だ。
でもシートの色は緑色で専門の看護師の話を聞いていると、吐き気が強くなる。
今効いている副作用以上にXelox療法のトラウマなのではないかとも感じている。


説明を聞いていると、入院病棟と点滴室の看護師の認識の差を思い知らされる。
「あれ?聞いてないんですか?」みたいな展開になる。
病院に限らず、普通の会社でもある話かと諦める。


ベッドに戻る。

すると、主治医からは正式な退院の話はしてないと別の看護師から言われる。
私が勝手に言ったみたいな展開になっている。
先生からは直接言われていませんという事だけは来る看護士全員に強調しておいた。


晩ご飯の時間だ。
食べられない。
酢の物を寄せ付けない事は書いたが、この段階では白米を食べる事すら苦痛に
なっていた。
出されたライスを食べられないなんて私の人生では数えるほどしかない。
それだけ食欲が落ちる事は経験した事がない。


眠れぬ夜が明けて行く。


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