2013年7月7日日曜日

再入院 2日目

朝になり、検温をする。
39度。

全く何も良くなってはいない。

フラフラだ。
トイレに行く時に溲瓶をベッドに付けてくれるらしいが、
その尿を指定された場所に入れて計量をするので意味がない。

食事が出るが、当然ながら何も食べられない。
パインがデザートの時だけは食べられるので食べるようにしている。


トイレにお小水で行ったら手を洗っている時に嘔吐した。

頭痛と吐き気が今回も2点セットのようだ。
寝ていても頭痛が収まったかと思えば、吐き気が強くなる。
吐き気が収まったかと思えば、頭痛が強くなる。


昼食も食べられず、午後になり祖父が見舞いに来た。
90代の祖父に見舞いに来てもらうのは本当に申し訳ない気持ちで
いっぱいになる。
転院して自転車で来れないような場所なのだが、一人で来たそうだ。

祖父が帰った後に叔父が来た。
さきほど祖父が来た事を伝えると驚いていた。
それほどの90代が一人で移動する距離と場所ではないのだ。


見舞いに来てもらうのは、ありがたいが、話す事がままならない。
話していると嘔吐しそうになるからだ。


そんな事も言えずに叔父が帰るのを待つ。


見舞いのタイミングは大事だ。
入院の一報を聞いたら「すぐに」と思ってしまうが、緊急入院の場合は
まず最初は辛い状況だ。
検査入院や手術の為の入院なら話は別かもしれないが。


前回の入院の感じからしても3日くらいは落ち着かないだろう。


夜になる。
デザートのパインだけ食べて後は残した。
配膳車に自分で返しに行く事もできない。



昨日よりは意識が戻っているが、フラフラながら隣の老人が態度が
悪い。
看護師を呼びつけてはナースステーションの緊張感がない、自分は医者の家の出だから
わかると言って説教をしている。
自分は入院する際は窓際がいい、病院食は塩気がないから自炊すると言って入院している
そうだ。
看護師の立場上「うるせえ、このジジイ、他の病院へ行けよ」なんて言えるわけもなく
頷くしかないようだ。
次の日には婦長にも同じような事を言っていた。


ちなみに病院食が塩気がないとは思わない。
年齢が違うからメニューが異なるのかもしれないが、薄味好きの私だからもしれないが、
味が濃いなと思う事すらある。

病院食はマズい、味が薄いなんてのは偏見なのではないかと思う。
少なくとも最近では、メニューを渡されて選択する事もできるし、レシピ本まで出ている
くらいだ。




年齢や病状で異なるのかもしれないが、一概に病院食をマズいと決めつけるのは違う。

隣の老人はと言えば、就寝時間前にインスタントのうどんや(恐らく)せんべい類を
食べていた。

一言で言えば、頑固ジジイ。
看護師と家族は大変そうだった。
別のベッドの点滴が終わってわざわざ「終わったよ」と口を挟むくらいだから
家族でもない私は仕事でも相手にしたくない。できない。


病院にいて看護師に執拗に絡む老人を見ていると、寂しいんだろうなとも感じてしまう。


メールCHKはiPhoneでしている。
何と先週受けた会社から内定の知らせが来た。

この状況でどうしたものか。


考える体力もなく、夜が明けていく。



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