本当は週明けに入院の予定だった。
どうも9月に入ってから加速度的に流れが変わりつつある気がする。
ポートが皮膚を破り始めてきた。
昨晩、机に座って本を読もうとしたら右胸に針が刺さるような痛みがあった。
体勢を変えてみたら痛みが引いてきた。
だから気にしなかった。
いや、半分くらいはポートがもしやと言う不安はあった。
気にしないようにしてたのかもしれない。
入浴する時に予感は的中してしまった。
皮膚の下にあって見えてはいけないポートが見ている。
ショックだった。
転移が見つかるよりも副作用が辛い事よりもショックだった。
治療のツールを取り上げられる事は、死ねと言われている気がした。
泣いた。
何でいい方向に向かわないのか、失敗続きなんだろうか。
そう思うと、たまらなくなり風呂場で泣いた。
就寝しても寝られず涙が勝手に出てきた。
病気になって泣いたのは母にがん宣告された報告をした時以来であろう。
朝になった。
不安が消えなかったので、念のために母に告げた。
病院に行こうと言う話になった。
土曜日なので急患だ。
電話をしたが、緊急外来ですと言って出た女性が会話がチグハグしている。
急を要する部署での受付電話がこれでいいのか。
病院に着いて聞いてみたら電話に出たのは士長だったそうだ。
部下もいる身分であれはマズい。
電話が黙ってしまうんだから話にならない。
名前を呼んだ医師を見て驚いた。
3〜4月に入院していた時に研修医で担当してた女性だった。
忘れているかと思ったが、私を覚えていたそうだ。
やはりポートが出てきていると言う事だった。
消毒をしてもらった。
入院を前倒しするかどうかと言う話になった。
緊急外来だけで判断できないから主治医Sを呼ぶ事になった。
結果から言えば、本日緊急入院。
ポートが剥き出しになっている以上は病院としては家に帰すわけにはいかないだろう。
後で責任問題が問われるかもしれないから。
予想はしていたが、イヤだった。
それを言うわけにもいかず準備するので帰宅させてもらう事にした。
母は仕事なので ここから単独行動。
帰り道に買い出しをしてガストで食事をした。
急患にかかり、これから入院しようってのに何してるんだと思われるかもしれないが、最後の晩餐である。
家に着いて鍵を持ってない事に気がついた。
母と一緒に帰宅するものだと思っていたので持って家を出なかった。
急いで母に電話して職場に言って鍵を受け取った。
支度をして家を出る。
途中で買い忘れた洗濯洗剤を購入した。
ちなみにポートは除去せず、そのままにする。
手術をして血栓が動いてしまうリスクを回避する為である。
入院の何がイヤかと言えば、覗かれる事である。
カーテン1枚でしか仕切られてないわけだが、何故か同じ部屋の患者やその見舞客が覗いてくる。
たまたま見てしまったのであれば仕方がないが、覗きは明らかに故意だ。
礼儀もマナーもあったものではない。
どうせ看護師も適当なので、こちらも適当にしてやろうとは思っている。
携帯の充電器を忘れたので母に持ってきてもらわねばならない。
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