2012年5月8日火曜日

入院5日目 5歩しか歩けない

手術して1日経った。

体に力が入らない。

でも1日同じ場所で寝ているので不安になり、両腕を交互に
上に上げてみる。
とりあえず、動く事に安心した。

手術をすると言うのは体中の機能が奪われるイメージがあり、
動かないのではないかと不安になっていた。

お尻をかいた。
気持ちよかった。
と言う事は、かゆみを我慢するのが辛かったのだ。

手が届かない上に雑菌が入らない為であろうが、ビニールを
かけられていて蒸れる。

ただ、1日経って体力が少し回復した気がする。

それでもドラクエで言えば、文字の色が緑の状態なのだ。

とにかく右の脇腹付近が動くと痛い。

今日から歩かないといけない。
歩かないと回復に近づかない。

母の術後の様子を見ていて知っていた。


信じられないが、起きられない。
これで歩けと言うのか?
立てば、何とかなるものか?

看護師に支えられ、どうにかベッドから立った。

信じられない。
立っていられない。


熱が下がらなかったのもあるが、フラフラするのだ。
とにかく部屋を出て廊下を歩きまくらなければならない。


部屋の出入り口付近まで行ったが、歩くどころか右脇腹が
痛くて立っていられない。
ギブアップしてベッドに戻った。
それでも痛くて体を寝かす事すらできない。

立っていられない。
寝ていられない。

どうすればいいのだ。

この日の徒歩数は、5歩。
恐らく赤ん坊の頃以来であろう。


ようやくにベッドに体を寝かす事ができた。
しばらくして看護師から元の病室に戻るのは1日後ろに倒す
事になった。

ショックだった。

歩けると思っていた。
予想以上に歩けなかった。
それ以前に寝起きできないのだ。

本当に治るのか不安になった。


本当にやる事がない。

食事はないし、トイレも管をさされているので行く必要がない。
ネットはできないし、本も読めない。
歯磨きと検温しかやる事がない。


午後になって主治医が来た。
私があまりにも右の脇腹が痛いので、首を傾げる。
腸の手術をしたのに腸がないところが痛いのだ。

看護師と話を重ねた結果、手術中の体勢で全体重がかかった事が
わかり、湿布を貼ってもらう事にした。

ただ、これで歩けなかったかどうかは言い切る自信がない。


また、時間の経過もわからないまま1日が終わる。

この入院で一番ナースコールを押した日だったと記憶してる。

意志だけでは、歩けない事を痛感。