2012年5月20日日曜日

抗がん剤治療入院 1日目

GWが明けた。

今年に入って三回目の入院だ。

よくも悪くも要領を得てしまったのか当日の朝まで
荷造りなどの準備はしてない。

一人で準備して家を出た。

隣の家のおっさんが洗車していて水をかけられるが
謝りもしない。
近所の問題児なのだ。

アマチュア無線をしており、大きなアンテナを設置して
不快である。
ベランダの目の前にポールを立てられたり、ヘッドフォンに
音声が入ってきたりと私は迷惑している。
以前にも別の近所の家から「うるせー」と怒られているのを
耳にした。

盗聴しているわけでもないので、やめろとはさすがに言えないが
隣近所とのバランスを考えてもらいたいものだ。

さて。

病院に歩いて到着。
午前中に受付をする事になっている。

本当に慣れてしまったのだろう。

前回と前々回の入院初日に食事が出なかった反省を活かして
受付をする前に売店で菓子パンを買って軽く食事をすませた。


受付を完了。
前回よりも段取りが早い。


GW前まで入院していた病棟に到着。

病棟での受付も済ませ、病室に通される。
前回の退院する2日間くらいにいた部屋だ。
覚えている。


しまった。

買っておいたスリッパを忘れた。

外出中の母に後で持ってきてもらう。

本当に慣れてしまったのか、のっけから「今日は点滴しますか?」
と聞いてしまった。
すぐに着替える必要があるのか、シャワーを浴びようか自分での
予定をどうしようか考えながら聞いてしまった。


ここでも誤算。
昼食が出た。

しかもお粥ではなく、常食だった。

合流していた母と一緒に驚いた。
ただ、こちらの判断で勝手に常食にするよりは病院のあんばいを
見て対応した方がよいからとも思う。


着替える。


食事あり、点滴なしで1日目は全く自由だ。


夕方、主治医より術後の検査結果の再説明と抗がん剤治療の説明。


XELOX療法という抗がん剤治療を行う。
ゼローダという飲み薬と点滴を組み合わせて服用していく。

詳しい事は別のエントリーに譲るとして。

副作用の話と生存率の話を資料に基づいて説明された。

こう書いては怒られるだろうが、この主治医は多くを語らずなのか
忙しいからなのか、元の性格だからなのか普段は説明をしない。
聞けば説明するが、それも恐らく最小限度と思われる。


それを説明をかなりされたので驚いた。

抗がん剤治療は、手術と同様に同意書にサインをしなくては
いけない。

私の病状としては、多臓器への転移をしていても不思議ではない状況
なのにリンパ節転移にとどまっている珍しいケースだと言われた。
しかし、たちの悪いガンでもあるとも言われた。

完治は難しいのではないかと言う見解だった。


この状況からすると、「再発に準じた治療を行う」との事。
本来ならば、6ヶ月間の治療だそうが、経過を見て延長をする可能性が
あるとも言っていた。


冷房が効いた部屋に通されたからではないが、血の気が引いていた。


隣で聞いていた母も「お任せします」の一点張り。
心中穏やかでなかったと思う。
ステージⅣに限りなく近いステージⅢという事は母には言ってなかった。
ショックを受けてGWを過ごさせるのは気が引けた。
どうせ同じ説明するだろうと思っていたので、これで良いのだ。


この期に及んで往生際が悪いが、俺は本当に病気なのかと疑ってしまう。


説明を受けて1日目を終える。

明日の朝より投与を開始するのである。