実は人生で1週間を超えて入院した事がない。
ここからは初めての体験だ。
今日は点滴が取れたのだ。
それに伴い、私の体に刺さっていた管がいろいろ取れた。
楽だ。
点滴をしているとトイレに行くにも一苦労だった。
外科病棟のトイレは個室が大きい感じだが、消化器科の
トイレは狭かった。
点滴をして入ると、相当狭い。
緊急入院の時に貧血で歩けなくなったが、今思うと閉所恐怖症でも
あったのではないかとも思ってしまう。個室に入っている時から
おかしな気分だった。
点滴のスタンドを掴んでのトイレは大変だ。
お小水もカップに入れて量を量る。
点滴が取れる事により負担が軽減した。
食事が出るよりも点滴が取れる方が嬉しかったかもしれない。
体には何も刺さってない。
歩くスピードも早くなった気がする。
おかしな事に気がついた。
点滴をつけているか否かで周りの反応が違うのだ。
特に外来の病棟を歩いていると違う。
点滴のスタンドを掴んでいると、周囲の人が道を開けてくれるし、
エレベーターも先に譲ってくれる。
これが点滴のスタンドがないと違うのだ。
スタンドがないから傷口がないわけもないし。
人にぶつかると危ない状況に変わりはないのだ。
そういう事にも気づける余裕が出てきたと言う事か。