2012年6月30日土曜日

ガンのイメージについて

小野ヤスシさんがお亡くなりました。



彼に限らず、ガンで著名人が亡くなるたびに
(末期)ガン=死
と言うイメージが強くなります。

私もそういう一人でした。


実際に末期は言うまでもなく、ガンの最終ステージであり、
最も「死」に近いわけですが、「ガンが即、死」という
イメージに繋がらない事は自分が患って初めてわかりました。


ステージⅣが末期と呼ばれる病状ですが、ステージⅣとは
遠隔転移をしている状態を言います。
私で言えば、大腸ガンなので肺や肝臓あるいは脳への転移が
見られやすいですが、肝臓に少しガンがあってもステージⅣと
見なされます。


同じステージⅣでも鳥越俊太郎さんはお元気にご活躍されて
います。


訃報の報道なので死に至ってから報道される為、ガンは死ぬと
言うイメージがかなり強い事をこの数ヶ月で感じました。
何より私自身がガン告白のニュースを見ると「あの人死んじゃうのか」
と思っていました。

療養して人前から姿を消していて訃報で伝わる為にイメージが
ついていると言えます。

そうは言ってもガンは確かに死に至る病気でもあります。
私自身その恐怖は日々強くなったり弱くなったりです。ここ最近の
著名人の訃報がガンによる死である事も他人事のようには感じられません。

実際に主治医Bより「限りなくステージⅣに近いステージⅢB」と言われた時は
血の気が引きました。


即、死に至るイメージもまた違う気もします。
ステージⅣでも手術ができる状態とそうでない状態で違うのではないかと
思います。

サザンオールスターズの桑田さんが食道ガンを公表した際、ニュースの
街頭インタビューで、まるで亡くなられたかのような市民のリアクションや
報道が許せませんでしたが、直に死に繋げる発想に少しだけストップを
かけたいと思いました。


私自身、ガンである事を限られた人にしか伝えられないのは、この「即、死」
というイメージの為です。
その限られた人たちに伝える時も細心の注意を払いました。


もっと言ってしまうと、いわゆる生存率もあくまで統計データでしか
ありません。
確実に死ぬわけでもありませんし、瀕死の状態で生きている人も生きている
側で計算されます。
ざっくりとした計算であり、その数字に踊らされてはいけません。
統計なので事実と言えば事実ですが、その数字の内訳には上記のような瀕死の
人などが含まれている事をお忘れないように。


ドリフ時代もドンキー時代も知らないマル秘報告の記憶があるくらいせですが、
お悔やみ申し上げます。
合掌